熟年一人暮らしの生活!一人になっても安心して生活する方法

あなたは熟年になり、一人暮らしの生活になるケースを考えたことがありますか?

40代50代をすぎて、いきなり新しい生活をスタートしなければならなくなる事態に陥ったとしたら、あなたはどうしますか?

あまり考えたくないことかもしれませんし
「そんなこと、、あるはずないわ、、、」
と首を振るかもしれません。

…でも「万が一、もしかすると・・・」という想いがチラリとでも頭の中をかすめるとしたら『備えあれば憂いなし』可能性を知っておくことは、いざというときにとても役立ちます。


目次

熟年になって、まさかの一人暮らし?! 安心して生活するための方法とは


子供が自立したあとに夫に先立たれる

やさしいあなたのお子さん方は一緒に住もうと言ってくれるかもしれません。でもさらにやさしいあなたは子供の邪魔をしたくない、そう考えるかもしれませんね。


じつは、熟年離婚がほとんどです

熟年離婚でも一番条件がきびしいのは、専業主婦の熟年離婚。なので、この記事では「専業主婦」の熟年離婚の場合を中心に書いていきます

熟年で一人暮らしを始める前に知っておきたい6大盲点



家族と生活していたらわからなかったこと


盲点1.いまは当たり前に住んでいる家やマンション。一人暮らしになっても住み続けられますか?


離婚の場合

熟年離婚なら、住む家を探すことが一番大事です。なぜ大事なのかは、住む家がないことを想像してみるとすぐにわかります。かなりの危機感がありますよね。あなたが現在の持ち家に住めるのなら、もちろん問題はありません。

ただ、住めない場合は「賃貸の住居を探す」、「実家に相談する」など前もって準備を進めておきましょう


夫に先立たれた場合

ご主人に先立たれて、一人暮らしになった場合は、そのまま今の家に住むケースがほとんどでしょう。一人暮らしが長くなると「家のメンテナンスが難しい」、「一人で住むには広すぎる」という問題に直面します

自立した生活ができなくなり、施設にはいるまで住み続けるケースもありますが、その前にリフォームや住み替えの選択をする方法もあります。

盲点2.意外にバカにならない一人暮らしを始めるときに必要な3種類の出費



出費1.賃貸物件ならでは出費

新たに住居を借りるときの出費は平均家賃の5ヶ月分」と言われています。もちろん、住む地域や賃貸の契約次第で違いはあります。

でも、そのときになって「えぇぇ!そんな出費があるなんて、想像もしていなかった…」と慌てたくはないもの。次の6つの項目は、知っておくと良いですよ。

①敷金(しききん)

敷金は、支払いではなく「預けておくお金(保証金)」です。

相場は家賃の1-2ヶ月分

その住居を出ていくときの「クリーニング代」などに使います(「原状復帰」という借りた人の義務があるためです)費用が残った分は戻ってきます。

②礼金(れいきん)

礼金とは賃貸物件を借りる際に、大家さんに「謝礼」として払うもの。

謝礼なので戻ってきません。こちらも一人暮らしの場合家賃の1ヵ月~2ヵ月程度の場合が多いです。

③仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)

不動産会社や賃貸会社から新しい住居を紹介してもらった場合に支払います。

仲介業者によりますが、たいていは家賃の1ヶ月分です。

④前家賃(まえやちん)

入居後の1ヶ月分を前もって支払うのが一般的です。

月の途中から住み始める場合は、日割りで計算して納めます。

⑤火災保険料(かさいほけんりょう)

住み初めに加入する場合が多いです。

⑥鍵交換費用

防犯を考えて交換を勧められます。たいていは新しく借りる人が負担します。

だいたい1万円程度ですが、防犯機能の高い鍵ですと5万円程度のものもあります。

[おまけ]保証会社利用料

必ずしもかかるものではありません。

部屋を借りる際、連帯保証人や保証人がいない場合に保証会社を利用すると、これも出費になります。

出費2.引っ越しのための出費

一人暮らしを始めるための引っ越し料金は、専門の業者に依頼すると、おおよそ3~10万円です。

お友達や家族に手伝ってもらったり、荷物をすべて新調する場合にはカットできます。

引っ越しを専門の業者に依頼した場合、料金は「シーズン(繁忙期かどうか)」「荷物のボリューム」「移動する距離」が基準になります。

女性の一人暮らしとなると、荷物のボリュームはさほど変わらないので「シーズン(引っ越しが多い時期かどうか)」「移動する距離」を見てみましょう。

およその移動距離と金額をシーズンごとにまとめてみました。

①50km圏内

  • 2-3月、9-10月:5~6万円
  • 上記以外の月:3~4万円
  • ②100km圏内

  • 2-3月、9-10月:7~8万円
  • 上記以外の月:5~6万円
  • ④200kmを超える距離

  • 2-3月、9-10月:8~10万円
  • 上記以外の月:6~8万円
  • ちなみに引っ越しが多いシーズンは、年に2回あり、金額はそうでない時期の1.5倍程度です。

    一番多いのは2-3月。サラリーマンの転勤や学生の卒業・入学のシーズンです。加えて賃貸物件の更新で引っ越しする方も多い月です。

    二番目に多いのは9-10月で、サラリーマンの異動による転勤の人が増えることが理由です。

    (この時期は、そもそも専門の業者の予約がとれにくいので、可能であれば、引っ越しシーズンは避けてスケジュールを組みたいものです)。

    出費3.新しい生活のための出費


    お子さんを一人暮らしに出したことのある方は「なぜこんなに家賃以外にお金がかかるのかしら」なんて、ため息をつかれたご経験がおありかもしれません。

    賃貸の住居ならではの出費があります。

    もしも電子レンジ、テーブル、冷蔵庫、調理器具など生活に必要なものを全て新しく揃えると平均20万程度かかります。新生活の準備はいろいろ物入りです。使えるお金や、これから住む家のスペースを考え、あなたにとって「なくてはならないもの」、「あったら便利なもの」を振り分けてから準備にとりかかることがお勧めです

    また、「なくてはならないもの」であっても機能や容量によって価格の振れ幅は大きいですから「必要な機能/容量」、「あったら嬉しい機能/容量」も考えると無駄もなく後悔もしなくてすみます。

    参考までに、通常の新生活に準備される電化製品と家財道具のおおよその価格をリストアップしますね。

    電化製品類

  • 冷蔵庫 3万円~
  • 洗濯機 2万円~
  • 掃除機 1万円~
  • テレビ 2万円~
  • 炊飯器 1万5千円~
  • 電子レンジ 1万円~
  • 照明      5千円~
  • 冷暖房器具 2万円~
  • ドライヤー 3千円~
  • アイロン 3千円~
  • ケトル 3千円~
  • 加湿器 5千円~
  • 電化製品類  合計 14万4千円~

    家材道具類

  • カーテン   5千円~
  • ベット    2万円~
  • テーブル   5千円~
  • 収納ケース  2千円~
  • ソファー   1万円~
  • 家具類 合計 4万2千円~

    電化製品類と家財道具類

    合計 18万8千円~


    盲点3.一人暮らしの生活費は、家族で暮らすよりも割高です!

    一人暮らしの生活費は、家族で暮らすよりも割高です。賃貸の住居に住むなら、まず家賃が上乗せされますし、その他の生活にかかる出費も家族でかかったときの人数割の一人分というわけにはいきません。

    ちなみに、総務省の調査では、35-59歳までの女性の一人暮らしで家賃を除くと15万6千円(2016年)という統計があります。

    一人暮らしでかかる 生活のための費用トップ6

    ①家賃…ひと月に使えるお金の『3分の1』が目安

    賃貸の住居のにかかる費用は、住む地域や間取り、広さによって千差万別です。

    例えば、全国で一番家賃の高い東京都でさえ、区が異なれば同じ条件でも数万円の差がでてきます。

    ですので、目安は「ひと月に使えるお金に占める割合」です。住居にかける費用は、ひと月に使えるお金の3分の1が、生活を極端に切り詰めずに済む目安になります。

    ②食費…1カ月3-4万円程度

    一人暮らしの女性は自炊と外食の併用で、平均的に1ケ月3-4万円の食費で生活しています。もし自炊のみにするならば2万円程度にすることも可能です。

    ちなみに、1ケ月の食費の理想的な割合があります。1ケ月に使えるお金の15~16%です。

    賃貸の住宅費、通信費、光熱費など、食事以外の費用は固定されていて、なかなか節約できません。なので、1ケ月に使えるお金の15-16%という割合を目安に食費の工夫すると良いですね。


    ③水道代…1カ月2千5百円程度

    女性の一人暮らしの場合、2ケ月ごとの全国平均で4,758円(2017年総務省調べ)です。

    地域によって料金は異なりますが、1カ月2,500円程度が相場と言えます。

    ④電気代…1カ月4千円程度

    季節や地域、料金プランによって差が出ますが、1ケ月4千円程度がひとつの目安です。

    例えば、温度管理に冷暖房設備を使わずに済む春と秋は3千円程度、冬と夏は7千円程度です。冷暖房設備を利用する場合、温度設定を冬は低め、夏は高めにしておくと電気代が抑えられます。

    また、電力自由化により契約する電力会社によっても料金が異なります。住む地域が決まったら調べておきたいですね。

    ⑤ガス代…1カ月4千円程度

    一人暮らしガス代は、全国平均で、ひと月あたりに換算すると4千円程度です。ガスを使うのは、主に「食事作り、お風呂、冬の暖房」の3つです。

    なので、自炊やお風呂の回数によって金額が変わります。冬の暖房がガスの場合は、電気の空調設備を使わないので、電気代は少なくなりますね。

    また、ガスには都市ガスとプロパンがあり、ここでも費用が違います。都市ガスは公共機関が管理しているのであまり金額の変動は大きくありません。プロパンガスは民間の業者が販売してます。そのため、都市ガスより割高です

    ただ、扱える熱量が都市ガスよりも多く、災害に強いという利点もあります。賃貸の住居の場合は、ガスの種類も調べておくと、生活費の予測が立ちます。

    ⑦通信費…1ケ月5千円-1万円程度

    スマートフォン1台であれば5千円程度パソコン用にWi-Fi・光通信を利用する場合はプラス5千円-1万円程度かかります

    最近は格安スマートフォンも出てきましたし、ネット回線の契約方法によって出費が抑えられるケースもあり工夫のし甲斐がありますね。

    [おまけ]コレ、忘れてない?? 盲点の出費

    健康保険・年金

    あなたが一人暮らしになって、正社員やフルタイムのパートで働く場合には企業の厚生年金や健康保険に加入します。

    もしそうでなければ、国民健康保険と国民年金に自分で加入します。国民年金は1カ月当たり16,340円です(平成30年度)。年度ごとに見直しがあります。健康保険料は収入に応じて保険料が決まります。

    また、地域毎に違いがありますので住まいが決まったら市区町村のホームページで調べるとよいでしょう。
    ちなみに単身世帯で年収が150万円前後だと、月々の保険料は7千円前後になります


    NHK受信費用

    地上波のみ 2ヵ月払額:2,520円衛星放送を追加するとプラス2千円です。口座振替・クレジットカード払い・半年払い・1年払いだと割安になります。

    ただし、テレビがない場合や電波を受信しテレビを見ることが出来るパソコン、携帯電話がない場合は契約する必要はありません

    火災保険

    一人暮らしの火災保険は「単身用」とよばれ、1万5千円~2万円程度のものが多いです。

    賃貸の住居の場合は、たいてい加入する保険会社を指定されます。


    盲点4.あなた自身が老年期を過ごすための蓄え

    老後に必要なお金は、「約5千6百万円」 ?!

    一般的に『老後に必要なお金』とは『60歳以降の生活に必要な費用』のことです。働き続ける選択をする方も増えていますから、一概には言えませんが、目安として知っておくと参考になります。

    老後、60代以降に必要なお金をざっくり計算してみます。本来は、生活スタイルによって基本となる生活のための費用は人それぞれです。

    なのでここでは毎月の費用を『盲点2』で見たように月15万6千円と仮定して計算しました


    90歳まで生きるとして、60歳〜90歳の30年間に必要な生活資金 

    生活費 月15万6千円
    15万6千円x12か月=1年187万2千円
    186万円x30年=5千6百16万円

    もっと正確に知りたい場合には、あなたの生活を棚卸しして月に必要な費用を割り出してから、同様な計算をしてみてくださいね。

    盲点5.熟年で一人暮らしになったときの防犯のコツ

    家族と暮らしていると感じなかったことかもしれません。

    新しい住居なら、住んでいる人が女性であるとわからないように生活するコツがあります

    生活のコツ

    外から見たときに女性らしさが際立つと危険を招きます。
    いままで気にしていなかったことかもしれません。意識するようにしましょう!

    例えば…

    ・洗濯物…外干しに気を付ける
          下着は室内干しが無難
          男性ものも一緒に干。
    ・鍵……うっかりかけ忘れもコワイ!
    ・カーテン・表札・郵便受け…あまりにフェミニンすぎると目立つので選び方に注意

    行動のコツ

    何気ない普段の行動も、防犯のために、家族と住んでいた時とは少し変えた方が良いのです。

    例えば…

    ・窓を開け離して室内が見えないようにする
    ・住居のエレベーターで乗り合わせる人に意識を向ける
    ・買い物の場所をいつも同じでないようにする
    ・インターフォンに出るときは相手をチェックしてからにする

    このようなことに意識を向けていると、隙のない行動が習慣化されていきますね。


    盲点6.想像していなかった『一人ぼっち』のさみしさ


    いままでは「ひとりになれたらいいのに」、「いつ一人でゆっくりできるのかしら」と思っていたかもしれません。

    でも、いざ一人になると想像していなかった「さみしさ」を感じる人が多いようです

    食事のとき

    家族と住んでいれば、たとえ一人の食事だったとしても家族の気配があります。そして食卓は誰かと囲むもの、という気持ちが普通ですよね。

    この”普通”が”普通”でないと実感すると『一人ぼっち』のさみしさが強くなります。

    人との関わりが減ったと気付くとき

    あなたは、ご自身の知人友人と関わる回数と、ご主人やお子さんの関係がある方々と関わる回数、どちらが多いでしょうか。

    もし、ご自身の知人友人と関わる回数が極端に少ないようなら要注意です。急にさみしさが押し寄せてきます。考えたくないかもしれませんが、老け込んだり、ボケが進んだり、究極は独居死もありえます。

    熟年で一人暮らしを考えるなら、家族以外の人との関係も生活に取り入れる方法を準備しておきましょう。

    さみしさを感じないためにできること

    近所や趣味のコミュニティー、友人や離れて住んでいる子供、自分の兄弟姉妹など、定期的に連絡を取り合ったり、食事をするなど能動的に関係を作っておくと安心です

    人と会う機会があると、おしゃれをしたり、身だしなみに気を使いますから、老け込みませんし、痴ほうが進んだりするのも遅らせます。独居死もコワイです。

    幸い、今はスマートフォンや携帯電話、パソコンという便利なものもあります。いろいろな手段を生活に取り入れて『一人ぼっち』にならないようにしたいですね。

    余談になりますが、一歩進んで自分の情報をSNSから発信し、交流関係を広げて新たな楽しみにしている方もいます。


    まとめ




    熟年からの一人暮しの生活を支えるポイントは
    「安心な住まい」
    「十分な生活費」
    「孤独にならない人間関係」
    とまとめられます。

    これらは、急ごしらえで対応するとなると、大変な気力と労力が必要です。もしも仮に、熟年離婚などで、一人暮らしになる状態が想定できるなら、時間をかけて入念に準備したいものです。

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